【トレーナー監修】頭痛になる人とならない人の違いとは?ストレッチの専門家が徹底解説!

朝イチのオンライン会議で、こめかみがズキッと痛んでいませんか?
結論をいうと、“頭痛になる人”はやり方タイミングを誤って脳血管や神経を刺激し、かえって痛みを誘発している一方、“頭痛にならない人”はストレッチ前後に姿勢・呼吸・水分補給を整えて血流をスムーズに保っています。

実は…痛みを軽くするどころか悪化させる落とし穴が、デスクワーカーのライフスタイルのそこかしこに潜んでいます。

監修トレーナー
タラケン@tarakenko

▼出張整体ストレッチ東京 代表
ダイエット検定の元試験官であり、世界13ヶ国以上の国籍、1~82歳の幅広い世代を担当。

▽所有資格
・日本ダイエット健康協会認定 生活アドバイザー
・日本ダイエット健康協会認定 プロフェッショナルアドバイザー
・日本ダイエット健康協会認定 ダイエットインストラクター
・日本ダイエット健康協会認定 コーディネーター
・MGA認定 コアバランスストレッチ
・国際ライセンス ITEC認定 解剖生理学

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1.「頭痛になる人」に共通する5つのNG習慣

NG習慣具体例何がまずい?
長時間うつむきPCとスマホの2台持ちで「頭部前方移動」が慢性化後頭下筋の収縮→椎骨動脈圧迫
朝イチのカフェイン過多出社前にエナドリ+コーヒー血管収縮→リバウンド拡張時に拍動痛
“ながら”ストレッチ会議中の首回し・肩回し呼吸が浅く交感神経優位のまま
高さの合わない枕旅行や出張先でホテル枕をそのまま使用頸椎屈曲→起床時の緊張型頭痛
水分不足午前中の総摂取量200ml以下血液粘度↑→脳血流↓

2.「頭痛にならない人」に共通する7つの習慣

  • ポモドーロ×伸び
    • 25分作業→5分立ち上がり、両腕を斜め上に引き上げ胸椎を伸ばす
  • 水飲みトリガー
    • デスク横に500ml水筒を常備し、Slack通知音を合図に一口ずつ
  • 耳ストレッチ前の深呼吸
    • 胸郭を広げ副交感神経を優位にしてから側頸部を伸ばす
  • “背もたれ奥座り”
    • 骨盤を起こし、後頭部まで背もたれに預ける意識
  • 入浴→温冷交代浴
    • 38℃×5分→シャワー冷水10秒×3セットで血管の弾力アップ
  • 低気圧アラート活用
    • スマホアプリで気圧急降下を把握、前夜ストレッチを10分延長
  • 枕2Way運用
    • 自宅は高反発6cm、出張先は折り畳み低反発3cmを持参し頸椎ニュートラルを死守

4. 頭痛予防ストレッチ “正しい順番” 実践ガイド

ステップ0:準備

  • デスク横90cmの“ストレッチスペース”を確保
  • 椅子はキャスターをロック、足底は床にフラット

ステップ1:肩甲骨フリー

  • 両手を机に置き、座ったまま胸を床方向へ沈め30秒
  • 肩甲骨が内転・下制して肩周囲の血流が先に確保

ステップ2:後頭下筋リリース

  • 両手の親指を後頭部のくぼみに当て、頭をゆっくり後傾→前傾×10回
  • “首のインナーマッスル”に瞬時に酸素供給

ステップ3:胸鎖乳突筋ストレッチ

  • 右手で左鎖骨を固定→首を右後方へ倒し30秒×左右
  • 斜角筋群も連動してゆるみ、呼吸が深くなる

ステップ4:眼精疲労オフ

  • 目を閉じ、眼球を上下左右各5秒キープ(眼筋ストレッチ)
  • 内頸動脈環流がスムーズになり片頭痛予防に直結

ステップ5:深呼吸クールダウン

  • 4秒吸気→6秒吐気×3セット
  • 交感神経→副交感神経へのスイッチングで“ズキズキ”を鎮静化

所要時間:計3分40秒
これ以上短縮すると筋温が上がらず効果半減、逆に5分を超えると生産性が落ちるので“黄金タイム”を死守しましょう。

5. デスクワーカーの“隙間時間”活用ストレッチ:シーン別ベスト3

5‑1. 朝の通勤電車

  • 立位かかと上げ→つま先上げ各15回
  • 下腿ポンプで脳への静脈還流を増やし、朝頭痛を防止

5‑2. 昼休みの公園ベンチ

  • 胸椎ローテーション(ベンチに座り、両手を首後ろで組み左右に捻転20回)
  • 交代制ランチ程度の10分内でOK

5‑3. 夕方の社内エレベータ待ち

  • 壁押し肩伸ばし(片手を壁に当て体を前に出す20秒×左右)
  • 会議室移動のついでに肩前面の筋膜を即時リセット

6. 専門家へ相談するベストタイミングと選び方

6‑1. 医療機関(脳神経内科・整形外科)

  • 月8回以上の頭痛嘔吐・視野障害を伴う痛み急激な激痛は最優先で受診
  • 画像診断で器質的疾患を除外し、必要に応じ薬物治療・ハイフ現象評価を実施

6‑2. 整体・カイロプラクティック

  • 姿勢・骨格由来の頸原性頭痛が疑われるとき有効
  • ただし、整体師の技術はピンキリであるため、口コミや評判をよく調べ、ご自身が信頼をおける施術者を選択しましょう。

関連:出張整体ストレッチのメリット

6‑3. パーソナルトレーナー/ストレッチ専門店

  • ストレッチのフォームが自己流で不安可動域をもっと広げたい場合に最適
  • トレーナー監修のメニューは“再現性”と“安全性”が段違い

7. よくあるQ&A 10選

質問回答(要約)
痛みが軽いときもストレッチすべき?YES。痛みゼロのときが“骨格を戻す最大チャンス”
朝より夜のほうが痛い…日中の姿勢負債が夜に利息付きで返ってくる。夕方ストレッチで利息を減らす
片頭痛の日はストレッチ禁止?痛みMAX時はNG。トリプタン服用→30分後の軽運動がベター
首をバキッと鳴らすとスッキリ椎間板を傷つける恐れ大。代わりに「肩甲骨寄せ深呼吸」を選択
1回3分で足りる?1日累計10分を目標に“分割投資”するほうが効果持続
湿布 or 温熱?首肩が“岩”のように硬い→温熱。ズキズキ拍動→冷却。
生理中のストレッチは?腰部中心に血流アップが◎。激痛時は医師の指示優先
子どもと一緒にできる?OK。タオルストレッチでゲーム化すると継続率↑
低気圧に効くツボは?本記事ではツボ押しを扱わない。代替策=前日の温冷交代浴
サプリで代用できる?マグネシウム・ビタミンB2は補助的。基礎は姿勢&ストレッチ

まとめ

  • 頭痛になる人の5つのNG習慣

    ① 長時間うつむき姿勢+PC&スマホ併用 → 後頭下筋が収縮し椎骨動脈を圧迫

    ② 朝イチのカフェイン過多 → 血管のリバウンド拡張で拍動痛を誘発

    ③ “ながら”ストレッチ → 呼吸が浅く交感神経優位のまま終わる

    ④ 高さが合わないホテル枕 → 頸椎が屈曲し起床時に緊張型頭痛

    ⑤ 水分200 mL未満/午前中 → 血液が粘り脳血流が低下

  • 頭痛にならない人の7つの習慣

    ① 25 分作業+5 分“伸び”で胸椎を伸ばす(ポモドーロ×伸び)

    ② Slack音=水分トリガーで500 mL水筒を一口ずつ

    ③ ストレッチ前に深呼吸し副交感神経を優位に

    ④ 背もたれ奥座りで骨盤と後頭部を同時にサポート

    ⑤ 38 ℃入浴→冷水10 秒×3で血管の弾力を回復

    ⑥ 低気圧アラートで前夜ストレッチ+10 分

    ⑦ 高反発6 cm枕(自宅)と低反発3 cm携帯枕(出張)で頸椎ニュートラルを死守

  • 頭痛予防ストレッチの3つの基本原理

    1. 血流回復──首まわりの筋ポンプで脳への酸素供給を改善

    2. 神経鎮静──僧帽筋・後頭下筋をゆるめ痛覚閾値を上げる

    3. 姿勢最適化──猫背を矯正し三叉神経系の負荷を軽減

  • 3分40秒で完了!正しいストレッチ順序

    1. 肩甲骨フリー(胸を沈め30 秒)

    2. 後頭下筋リリース(前後10回)

    3. 胸鎖乳突筋ストレッチ(左右30 秒)

    4. 眼球ストレッチ(上下左右各5 秒)

    5. 深呼吸クールダウン(4 秒吸→6 秒吐×3)

  • 隙間時間ストレッチ ベスト3

    • 朝の通勤電車:かかと上げ⇄つま先上げ各15回

    • 昼休み公園ベンチ:胸椎ローテーション20回

    • 夕方エレベータ待ち:壁押し肩伸ばし20 秒×左右

  • 専門家に相談するベストタイミング

    • 医療機関:月8回以上/激痛・嘔吐・視野障害を伴う頭痛は即受診

    • 整体:姿勢・骨格由来の頸原性頭痛が疑われるとき

      └ ただし、整体師の技術はピンキリであるため、口コミや評判をよく調べ、ご自身が信頼をおける施術者を選択しましょう。

    • ストレッチ専門店/トレーナー:フォームに不安・可動域を広げたい場合に最適

 

これであなたも、「頭痛にならないデスクワーカー」へ一歩前進です。
まずは今日、頭痛にならない人の習慣を1つ試してみませんか?

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▼出張整体ストレッチ東京 代表
ダイエット検定の元試験官であり、世界13ヶ国以上の国籍、1~82歳の幅広い世代を担当。

▽所有資格
・日本ダイエット健康協会認定 生活アドバイザー
・日本ダイエット健康協会認定 プロフェッショナルアドバイザー
・日本ダイエット健康協会認定 ダイエットインストラクター
・日本ダイエット健康協会認定 コーディネーター
・MGA認定 コアバランスストレッチ
・国際ライセンス ITEC認定 解剖生理学