【トレーナー監修】むくみを遠ざけるライフハック7選|ストレッチの専門家が徹底解説!

「朝起きたら足がぱんぱん…」そんな悩み、ありませんか?
結論をいうと、むくみは毎日の小さな習慣で軽減可能です。

実は…ストレッチと生活環境を少し整えるだけで夕方の脚のだるさは軽減していきます。
この記事では、ストレッチの専門家が今すぐ試せる7つのライフハックを徹底解説します。

監修トレーナー
タラケン@tarakenko

▼出張整体ストレッチ東京 代表
ダイエット検定の元試験官であり、世界13ヶ国以上の国籍、1~82歳の幅広い世代を担当。

▽所有資格
・日本ダイエット健康協会認定 生活アドバイザー
・日本ダイエット健康協会認定 プロフェッショナルアドバイザー
・日本ダイエット健康協会認定 ダイエットインストラクター
・日本ダイエット健康協会認定 コーディネーター
・MGA認定 コアバランスストレッチ
・国際ライセンス ITEC認定 解剖生理学

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目次(Contents)

1. 朝一番の「足首回し」でリンパを目覚めさせる

在宅勤務や長時間のデスクワークで朝からむくみが気になる――そんなときはベッドを出たらすぐに足首回しを行う習慣をつけましょう。足首の関節はリンパ液や静脈血を脚から心臓へ戻す“ポンプ”の起点です。硬くなったまま放置すると、ふくらはぎの収縮が十分に起こらず、余分な水分が下半身に滞留しやすくなります。

方法

  1. 椅子に腰掛け、片脚を軽く持ち上げて膝を直角に曲げます。
  2. つま先で大きな円を描くように、ゆっくり外回し10回・内回し10回。
  3. 反対側も同様に行います。呼吸を止めず、踵の位置がぶれないように意識しましょう。

なぜ効くのか?

足首を全方向へ動かすことで、前脛骨筋・後脛骨筋・腓骨筋群など、普段意識しにくい深部筋まで刺激が伝わります。筋肉のポンプ作用が活発になるため、ふくらはぎだけでなく足背や足趾のリンパ流もスムーズに。実践者からは「朝の靴下の跡が付きづらくなった」「階段を上るとき脚が軽い」といった声が多く聞かれます。

コツと注意点

  • 仕事中にオンライン会議が始まる数分前にも同じ動きを入れると、一日のむくみ予防効果が倍増。
  • 円の軌跡をできるだけ大きく描くと可動域が広がりやすい反面、力みがちになります。痛みを感じるほど強く回さず、“気持ち良い張り”を目安に。
  • 足首に炎症や捻挫歴がある方は、医療機関で許可を得てから実践してください。

デスクワーカー向けアレンジ

もし立ち上がるスペースが限られている場合は、椅子の背もたれに軽く手を添えて片脚ずつ回してもOK。モニターを見ながらでも行えるため「作業の流れを切らない」というメリットがあります。さらに、終わった直後に足指グーパー体操を30回追加すると足底筋が温まり、足首回しで開いたリンパ路が“せき止められない”状態をキープしやすくなります。

習慣化のポイント

新しい行動を定着させるコツは「既存の習慣に紐づける」こと。歯磨きや顔を洗うタイミングに合わせてタイマーをセットし、スマートウォッチやPCのカレンダーにリマインドを入れておくと、忘れにくくなります。たとえば朝6時半に起床する人なら「6:35 足首回し」と通知を登録し、1週間試してみてください。小さな成功体験が積み重なると、意識しなくても身体が動く“自動化ゾーン”に移行します。

脚のむくみ改善には「ふくらはぎ=第二の心臓」を動かすことが王道ですが、そのスイッチを入れるのが足首回しです。道具要らず・コストゼロ・時間1分という手軽さこそ最大の魅力。今日から“起きたらまず足首”を合言葉にして、リンパの目覚めを促しましょう。

2. デスク下フットレストで「第二の心臓」を活性化

長時間座りっぱなしのデスクワーカーにとって、ふくらはぎの筋ポンプ低下はむくみの最大要因です。とはいえ、30分ごとに立ち上がるのは会議や集中作業の妨げになることも。そこで役立つのがフットレスト。膝よりやや高い位置に足を置き、軽く踏み込み動作を繰り返すだけで「歩く」に近い血流促進効果が得られます。

選び方

  • 角度調整機能: 10〜30度の範囲で傾斜を変えられるものを選ぶと、足首の背屈・底屈が自然に切り替わり、筋活動が偏りません。
  • 表面テクスチャ: 突起やスタッド付きは足底筋膜を刺激し、リラックス効果も期待大。
  • 高さ: 座面の高さとの兼ね合いで“膝が股関節より少し下”を目安に。高すぎると太もも裏が圧迫され、逆にむくみやすい点に注意。

使い方

  1. 両足を乗せたら、かかととつま先を交互に上下させる“ペダリング”を1分。
  2. つま先だけをフットレストに残し、踵を大きく上下させる“カーフレイズ”を15回。
  3. 逆に踵を置き、つま先を引き上げる“シンレイズ”を15回。

これを1セットとして、1時間につき1〜2回行うのが理想です。キーボードを打ちながらでもできるため、「忙しいけど脚を動かしたい」というニーズに直結します。

導入コストと代替案

市販モデルは3000〜8000円程度が相場。しかし、まずは厚めの雑誌を2〜3冊重ねてガムテープで固定した即席フットレストでもOK。段ボールを折り畳んで作る方法もエコで人気です。重要なのは「足首が動く角度を作る」こと。試して効果を感じたら、クッション性や滑り止め付きの専用品にアップグレードすると良いでしょう。

忘れないための仕組み

ポモドーロ・テクニック(25分作業+5分休憩)と合わせ、休憩タイマー開始と同時にペダリングをセットにすると習慣化しやすくなります。スマートウォッチの振動リマインダーも活用し、“叩かれなくても動く脚”を目指しましょう。

小さな継続が大きな差

ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれますが、その働きは動かすほどに強くなる筋肉ポンプに依存します。フットレストは外からのサポートではなく“動きを誘発する舞台装置”。椅子という静の環境に、動のエッセンスを追加することで、一日合計の「脚の上下回数」は数百〜数千回に。これが血管内の水分再吸収を助け、夕方のむくみを遠ざける決定打になります。

3. 裸足ステップ:昼休みに裸足歩行でポンプ機能UP

オフィス内や自宅のリビングで、靴下を脱いで裸足で100歩。このシンプルな行為がむくみ対策に驚くほど効きます。足底のアーチがダイレクトに地面を捉え、母趾球〜小趾球〜踵へと体重移動するたび足の静脈弁が開閉。血液とリンパ液が循環し、脚全体の水分バランスが整います。

裸足歩行のメリット

  • 足指の可動域拡大: 靴の中で縮こまった足指が独立して動くことで、前脛骨筋・腓骨筋が連動。
  • 足底筋膜刺激: 土踏まずのセンサーが活性化し、自律神経の副交感モードを優位に。
  • 筋肉の微細収縮: 裸足だと路面の凹凸を感じ取り小刻みにバランスを取るため、カーフやハムストリングスに細かい負荷がかかる。

実践ステップ

  1. 床が冷たすぎないか確認し、障害物を除去。
  2. 姿勢を正し、視線を5m先へ。踵から静かに着地し、親指側へ体重を移す。
  3. 片足を上げるタイミングで足指を軽く開く“スプレッド”を意識。
  4. 50歩歩いたら向きを変え、計100歩を目安に。

Q&A

Q. 足裏が痛くなりませんか?

A. 最初は刺激に慣れず敏感になりますが、2週間ほどで皮膚と筋膜が適応し痛みは減ります。フローリングが硬い場合はヨガマットを敷くと段階的に負荷を調整できます。

Q. オフィスで裸足はハードルが高い…

A. インナーソックス(薄手の5本指ソックス)で代用すると、足指の分離は保ちながら衛生面もクリア。デスク下だけ脱ぐ“部分裸足”でも十分効果が期待できます。

姿勢リセット効果

裸足で歩くと足底からの感覚入力が増え、姿勢制御に関わる小脳・前庭系が刺激されます。これにより骨盤が立ち、横隔膜が下がりやすく胸郭が開くため、呼吸パターンが深く自然に。結果的に静脈血の還流を助け、むくみのリスクを多方向から軽減します。

継続のヒント

デスクの横に“裸足専用スペース”を確保し、昼休みのメールチェック中やオンライン学習中に歩くとタイムロスがゼロ。歩数計アプリを“靴下オフ歩数”として記録し、ゲーム感覚で数値を伸ばすとモチベーションが持続します。

取り入れる際の注意

冷え性が強い人は短時間から始め、終了後に足指グーパー→足首回しで血流を完全に戻しておくと安心です。また、裸足歩行は足底筋膜炎の予防にもなる反面、アーチが極端に落ちた偏平足の人は最初に医療機関でチェックするとなお安全。無理のない範囲で“土踏まずに風を通す時間”を確保しましょう。

100歩×1セットでも、1カ月続ければ延べ3000歩。小さな積み重ねが下半身のむくみ体質を根本から変えていきます。まずは明日のランチ後から、靴を脱いで一歩踏み出してみましょう。

4. ボトル1本ルールで塩分-水分バランスを最適化

むくみ対策というと「水分を控える」と思いがちですが、実際には適切な水分補給が欠かせません。体内の水分は“出入りのバランス”が崩れると細胞外に滞留し、むくみとして現れます。特にデスクワーク中心の生活では発汗量が少なく、ついコーヒーやお茶ばかり飲んでしまいがち。そこで提案したいのが「朝に満水のボトル500mlを机上に置き、昼までに飲み切る→午後にもう1本」というルールです。

なぜ500ml?

  • 飲み切りやすい量:一度に1Lボトルを置くと心理的ハードルが上がり残りがち。
  • 腎臓の処理能力:健常人の場合、30分で吸収できる水分は約200〜250mlとされています。500mlを午前中に分けて飲むと吸収と排泄のバランスが保ちやすい。
  • 外出時の携帯性:会議室移動や外回りでもそのまま持ち歩ける。

塩分との関係

むくみは“水分だけ”でなくナトリウム(塩分)とカリウムのアンバランスでも悪化します。ボトル1本ルールに無塩のミックスナッツ一握りをセットにすると、カリウム補給で塩分排出が促進され、細胞外液の浸透圧が安定。甘いお菓子より血糖値スパイクも起きにくいため、午後の眠気防止にも一石二鳥です。

実践テクニック

  • ボトルに1時間ごとにマジックで線を引き、目盛りをつけると飲むペース管理が視覚化。
  • 味変が欲しいときはレモンスライス+ミントを入れるとリフレッシュ効果UP。糖質ゼロでむくみの原因になりません。
  • コーヒーや紅茶は利尿作用が強く、摂りすぎるとかえって脱水→むくみを招く場合も。カフェイン飲料は1日400mg以内を目安にし、ボトル水を“ベース”に据えましょう。

継続のコツ

スマホの水分リマインダーアプリを使い「60分飲水チャレンジ」を設定。達成率がグラフで可視化されるとゲーミフィケーション効果でモチベーションが維持されます。また、午後のボトルを冷蔵庫から取り出すタイミングで軽いストレッチ(両腕バンザイ+踵上げ10回)を組み合わせると、むくみ対策の相乗効果が狙えます。

むくみ対策としての科学的背景

体液は細胞内外の浸透圧で移動し、塩分過多になると水が血管外へ漏れやすくなります。適切な飲水とカリウム補給によりナトリウムが排泄され、血液量と間質液量のバランスが是正。午後に靴がきつくなる現象を抑えられるのです。

ペットボトル1本ルールは手間ゼロ・コストゼロでスタートできる最強のセルフケア。机上に水を置く。それだけで“飲み忘れ”は劇的に減ります。むくみに悩むあなたも、さっそくデスクに相棒ボトルを常駐させてみてはいかがでしょうか。小さな一口が、血管とリンパの流れを整える第一歩になります。

5. 呼吸筋ストレッチで静脈血の戻りを助ける

「むくみと呼吸、一見関係なさそう…」そう思ったら要注意。浅く速い呼吸は横隔膜の上下動が小さく、胸腔内圧が十分に変化しないため静脈血の吸い上げポンプが作動しづらくなります。深くゆったりした呼吸を取り戻すには、呼吸筋そのものをストレッチし柔軟性を高めることが不可欠です。

エクササイズ:肋骨リフトストレッチ

  1. 椅子に浅く座り、両手を耳の横で組む。
  2. 吸気とともに肘を天井方向へ引き上げ、胸骨を斜め前へ突き出す。
  3. 息を吐きながら肘を閉じ、背中を丸め肩甲骨を外へ広げる。
  4. 10呼吸×2セット。背骨が一本の棒のように伸び縮みするイメージで。

この動作で横隔膜・内肋間筋・外肋間筋がストレッチされ、呼吸容量(VC)が増加。胸郭ポンプが強化されると心臓に戻る血液量が増え、下肢の余分な水分が回収されやすくなります。

呼吸筋ストレッチの副産物

  • 集中力向上: 深呼吸は前頭前野の血流を増やし、作業効率UP。
  • 姿勢改善: 肋骨が広がると骨盤が立ちやすく、猫背軽減。
  • 自律神経調整: ゆったり吐く過程で副交感神経が優位に。

デスクワーカーのための導入計画

  • 午前と午後の始業前に1セットずつ行うと、眠気覚ましとむくみ予防を同時に達成。
  • ビデオ会議直前は声が通りやすくなるため一石二鳥。
  • キッチンタイマーで「深呼吸アラーム」をセットし、習慣化を後押し。

呼吸筋ストレッチのコツ

  • 吸気は鼻から4秒、吐気は口から8秒を基本に。横隔膜が充分に降りて肋骨周囲が360度膨らむ感覚を掴んでください。
  • 肋骨リフト中に首や肩に力が入ると逆効果。目線を水平よりやや上に保ち、首の後ろを長く保つと自然に力みが抜けます。
  • 食後30分以内や強い満腹感があるときは避けましょう。横隔膜が胃を圧迫し不快感を招く場合があります。

継続のインセンティブ

呼吸筋ストレッチを1カ月行うと「階段で息が上がりにくい」「電話応対の声がクリアになった」といった体感を得る人が多数。むくみ対策だけでなく生産性と印象アップにも寄与する“ハイリターン習慣”と言えるでしょう。

小技:ストロー呼吸

ストレッチ後の仕上げに直径5mm程度のストローを使い、細く長く息を吐く練習を30秒行うと、呼気筋が追加で鍛えられ胸郭がさらにしなやかに。ストローがなければ唇をすぼめて代用可能です。呼吸抵抗が生まれることで横隔膜の弾性が高まり、安静時でも自然と深い呼吸が続きやすくなります。

呼吸が変われば血流が変わる。デスクにストレッチバンドを置くスペースがなくても、肋骨リフト+ストロー呼吸なら椅子1つで完結します。今日から“呼吸でむくみケア”を始めてみませんか?

6. 「ながらカーフレイズ」で座りっぱなしをリセット

仕事中、コピー機へ向かう10秒や歯磨きの30秒――その隙間時間を使って踵を上下させる「ながらカーフレイズ」を取り入れましょう。ふくらはぎの腓腹筋・ヒラメ筋が収縮するたびに静脈弁が開閉し、血液が反射的に心臓へ戻る仕組みが働きます。

基本フォーム

  1. 両足を肩幅に開き、椅子や壁に軽く手を添える。
  2. 踵をゆっくり3秒で上げ、1秒キープ。
  3. 3秒で下ろし、床すれすれで1秒静止。
  4. 15回×2セット。太もも裏に力が逃げないよう体幹を締める。

忙しい人向けアレンジ

  • 歯磨きや調理中など固定姿勢が長い場面で実行すると、時間コストゼロ。
  • スマホでニュースを見る1分間で高速カーフレイズ(1秒上下)を60回。心拍数がわずかに上昇し、代謝ブーストが得られます。
  • 電車待ち中は片足カーフレイズで負荷増大。バランス力も養えます。

むくみ軽減メカニズム

カーフレイズにより毛細血管周囲の間質液が押し戻され、リンパ系へ再吸収されやすくなります。また、筋収縮の連続刺激が交感神経を程よく活性化し、血管収縮トーンが整うため、血液が下半身に溜まりにくくなる点も見逃せません。

実感を高めるトラッキング

スマートウォッチのスタンドアラートを“鳴ったら15回”と設定すると、1日8回で120回。1カ月合計3600回のふくらはぎポンプ運動が達成できます。達成率をグラフ化し、週次で自己ベストを更新するゲーム性を持たせると継続率が急上昇。

継続を阻む壁と対策

  • 足首が硬い→入浴後に足首回しを合わせると可動域向上。
  • ふくらはぎが攣る→水分不足やミネラル不足の可能性。前述のボトル1本ルールで改善。
  • 恥ずかしい→膝を軽く曲げ上半身をやや前傾すると動きが目立ちません。

さらに一歩:エスカレーター禁止チャレンジ

日常移動の中でエスカレーターを使わず階段を上ると、カーフレイズと同じ筋群が大負荷で刺激されます。1段飛ばしで踵をしっかり押し込みながら上がるとヒラメ筋が最大伸展し、ポンプ作用が倍増。駅改札からオフィスまでの階段を1日2往復追加するだけで、週に1000段以上の“天然カーフレイズ”が稼げます。むくみ対策はもちろん、基礎代謝アップによる体脂肪燃焼も嬉しい副次効果です。ぜひ明日の通勤から階段チャレンジをスタートしてみてください。

「ながらカーフレイズ」は回数をこなすほど効果が高まる“累積型ライフハック”。上体を大きく動かさないため服装や場所を選ばず、オフィスでも自宅でも導入しやすいのが強みです。あなたも今日から“小刻みエレベーター”で血液を上へ上へと運び、むくみとサヨナラしましょう。

7. 就寝前の脚上げストレッチでむくみをリセット

一日の終わり、ベッドに入る前の5分で脚上げストレッチを行うと、翌朝の脚の軽さが格段に違います。心臓より高い位置に脚を置くだけで重力がリンパと静脈血を自然ドレナージュ。さらにハムストリングスと殿筋を伸ばせば、骨盤内の循環が促され下肢全体のむくみが抜けやすくなります。

ポーズ手順(壁ヴィパリタカラニ風アレンジ)

  1. 仰向けになり、壁にお尻を近づける。腰と床の間に折ったバスタオルを挟み骨盤を軽く後傾。
  2. かかとを壁に当て、膝を軽く曲げた状態で脚を垂直に。
  3. 息を吐きながら膝裏をじわっと伸ばし、つま先を天井へ向ける。
  4. 3〜5分キープし、足裏がポカポカしてきたら終了。

追加ストレッチ

ポーズを解いたら膝を抱えて左右にゴロゴロ10往復。腰椎がリリースされ、副交感神経が優位に切り替わります。最後にうつ伏せで大腿四頭筋(前もも)ストレッチを30秒行うと、脚前面と後面の血流が均等化し、翌日のむくみ再発を防ぎます。

快眠との相乗効果

脚上げは下半身の血液を一時的に中枢へ戻すため、心拍数がわずかに上がり、その反動でリラックスモードに移行しやすくなります。深部体温が緩やかに下がると睡眠導入がスムーズに。睡眠の質が上がれば成長ホルモン分泌による水分代謝も整い、むくみの根本改善につながります。

アイテム活用

  • フォームローラーを膝裏にかませると、腓腹筋に圧迫と伸展が同時に入り、翌朝のふくらはぎがふわふわに。
  • 足先が冷える人は電気ブランケットの弱を敷いておくと末梢血管が拡張し、ドレナージュ効果倍増。
  • ストレッチ中にヒーリング系BGMを流すとリラックスホルモンのセロトニンが上がり、寝つきがさらに良くなります。

継続のための“寝落ちセット”

枕元にスマホタイマーを3分にセット→脚上げ→タイマーが鳴ったらそのまま眠る。この流れを“寝落ちセット”と名付けて習慣化すると、忘れずに実践できます。特別な筋力が要らず、運動初心者でも続けやすいことが最大の強みです。

翌朝の変化

足の甲の血管が浮き出て靴がゆるい、鏡に映る足首がシュッとしてテンションが上がる――そんな嬉しい体験が翌日のモチベーションを作ります。むくみは“夜作られ朝現れる”と言われるほど就寝中の体液バランスに左右されます。脚上げストレッチで下半身の余剰水分を先に回収しておくことで、睡眠時の自然排泄がスムーズになり、朝の顔や指のむくみ軽減にも波及。全身の軽さを実感できる“おやすみ前ルーティン”を、ぜひあなたのナイトルーティンに組み込んでください。続ければ続けるほど体も心も軽くなるのを感じられるはずです。

専門家へ相談:医療機関・整体ストレッチ・パーソナルトレーナーを賢く活用

セルフケアで大半のむくみは軽減できますが、痛みやしびれ、急激な腫れを伴う場合は早めに医療機関での診察が最優先です。内科や血管外科では超音波検査や血液検査を通じ、下肢静脈瘤や深部静脈血栓症など重篤な原因の有無をチェックしてくれます。医師の診断で異常がなかった場合でも、生活習慣や姿勢の癖から慢性的にむくみが出るケースは少なくありません。そんなとき頼りになるのが整体ストレッチパーソナルトレーナーです。

整体ストレッチの魅力

整体ストレッチは「整体のアジャスト技術」と「パートナーストレッチの深層筋を伸ばす技術」のいいとこ取り。骨格の歪みを整えながら、通常一人では伸ばしきれない腸腰筋や内転筋群を安全に伸ばせる点が最大のメリットです。関節位置がニュートラルに戻り血管が圧迫されにくくなるため、施術直後から足が軽くなるケースも多く報告されています。ただし、整体師の技術はピンキリであるため、口コミや評判をよく調べ、ご自身が信頼をおける施術者を選択しましょう。

関連:出張整体ストレッチのメリット

パーソナルトレーナーのサポート

  • フォームチェック: カーフレイズやストレッチの姿勢を修正し、効果を最大化。
  • プログラム設計: むくみ体質を根本から改善するための筋力トレーニング(特に臀筋群・ハムストリングス強化)を週次でプランニング。
  • モチベーション維持: ログ管理と定期カウンセリングで“挫折ポイント”を先回りし、継続を支援。

専門家活用のタイミング

  • セルフケアを2〜3週間続けても改善が乏しい
  • 仕事の都合でどうしても運動量を確保できない
  • 客観的な姿勢分析を受けて効率よく改善したい

相談時のチェックリスト

  1. 目標を数値化: 「夕方のふくらはぎ周径−1cm」など、具体的な指標を共有。
  2. 生活背景の共有: 睡眠時間、食事内容、ストレスレベルを正直に開示するとプログラムの精度が上がります。
  3. 期間と予算: 施術・指導は継続が大切。3カ月の継続を前提に費用対効果を計算しましょう。
  4. アフターサポート: 自宅でできるセルフストレッチやエクササイズ動画の提供の有無を確認。

相乗効果を最大化するコツ

整体ストレッチで可動域を拡大→パーソナルトレーニングで筋力を強化→セルフケアで維持というサイクルを作ると、むくみ対策が多角的・持続的に機能します。医療機関の定期検診も併用すれば、不調の早期発見にもつながり安心です。

むくみ対策はセルフケアと専門家サポートのハイブリッドが最強。相談先を選ぶ際は資格の有無だけでなく、あなたの生活スタイルと相性が合うかを重視してください。信頼できるプロとチームを組めば、長年のむくみも“過去の悩み”へと変わるでしょう。

まとめ:むくみ対策ライフハックを今日から実装しよう

  • 朝一番の足首回し……リンパの目覚めを促し、一日のベースを整える
  • デスク下フットレスト……座りながら第二の心臓を動かし続ける
  • はだしステップ……足底センサーを刺激し血流と姿勢を同時改善
  • ボトル1本ルール……塩分-水分バランスを整え細胞外液の滞留を防ぐ
  • 呼吸筋ストレッチ……胸郭ポンプ強化で静脈血を吸い上げる
  • ながらカーフレイズ……隙間時間を積み重ね筋ポンプを増幅
  • 就寝前の脚上げストレッチ……重力を味方にリンパをドレナージュ

行動に移すポイント

  1. ルーティン化: 既存の習慣に紐づけることで継続がラクに。
  2. 可視化: アプリや目盛りで“やった感”を数値化しモチベーション維持。
  3. 小さく始める: 1分の行動でも1年で365分=6時間超のケアになる。

最後に

むくみは“体質”ではなく“習慣”で変えられます。今回の7選を生活に取り入れ、軽やかな脚と高い生産性を手に入れましょう。

ABOUTこの記事をかいた人

▼出張整体ストレッチ東京 代表
ダイエット検定の元試験官であり、世界13ヶ国以上の国籍、1~82歳の幅広い世代を担当。

▽所有資格
・日本ダイエット健康協会認定 生活アドバイザー
・日本ダイエット健康協会認定 プロフェッショナルアドバイザー
・日本ダイエット健康協会認定 ダイエットインストラクター
・日本ダイエット健康協会認定 コーディネーター
・MGA認定 コアバランスストレッチ
・国際ライセンス ITEC認定 解剖生理学